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クールビズ商品好調 横浜の百貨店

経済 | 神奈川新聞 | 2016年5月18日(水) 02:00

クールビズの目玉商品「和紙混ジャージージャケット」=横浜市西区の横浜高島屋
クールビズの目玉商品「和紙混ジャージージャケット」=横浜市西区の横浜高島屋

 クールビズ商品のトレンドが、従来のカジュアル路線から変化している。より軽装の「スーパークールビズ」も注目されているが、「重要なビジネスシーンではきっちりしたい」という「ドレスアップへの回帰」の兆しもあるという。百貨店業界ではそうした需要に対応し、快適性も備えるジャケットや上下のスーツを中心に展開。売り上げは上々で、不調が続く紳士服販売の活性化を目指す。

 横浜高島屋の目玉商品は高島屋オリジナルの「和紙混ジャージージャケット」(5万4千円)。美濃和紙を使った吸水速乾に優れたジャケットで、「麻並みの涼しさと麻以上の軽量性が特徴」(担当者)という。

 同社のバイヤーが街でジャケットを手持ちしているサラリーマンが多いことに気づき、ジャケットのニーズがありながら暑くて脱いでしまう人が少なくないことを実感。「ジャケットを着たままでも涼しくストレスのないものを開発したい」と同商品の企画に至ったという。

 そごう横浜店でも、今年のクールビズは「きっちり感を求めるニーズが高まっている」(担当者)として、ジャケット類の品ぞろえを前年比20%増やした。「クールドッツ」と呼ばれるポリエステル100%素材のセットアップは、伸縮性と通気性の良さから人気を集めているという。

 横浜高島屋では4月27日~5月8日のジャケットの売り上げが前年同期比3%増、そごう横浜店では5月1~15日のクールビズ全体の商品が同20%増と好調。従来のクールビズは上着を着用しないなど軽装がメインで、夏物衣類の客単価が下がる傾向にあっただけに、ジャケットなどの販売点数の増加は紳士服の売り上げ拡大につながる。

 県百貨店協会によると、横浜市内の主要百貨店の紳士服の3月の売上高は前期比11・5%減とマイナス基調が続く。両店とも、ジャケットやネクタイを中心に据えたクールビズの導入で単価の引き上げに弾みをつけたいとしている。

 
 

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