神奈川銀行が13日発表した2016年3月期決算(単体)は経常利益が前期比49・3%増の9億2900万円、純利益が35・1%増の10億8900万円となった。資金利益と手数料収入の役務取引等利益の増加、倒産減などによる与信関係費用の大幅減が寄与した。
金利低下を貸出量の増加で補い、投資信託や保険などの手数料収入も増えたが、売り上げにあたる業務粗利益は2・3%減の70億8200万円、本業のもうけを示す実質業務純益は14・0%減の9億1600万円となった。3月末の貸出金残高は3・1%増の3306億2200万円、預金残高は0・4%増の4171億9600万円。自己資本比率は8・30%、不良債権比率は3・70%だった。
17年3月期の業績はマイナス金利政策の影響などで経常利益が30・0%減の6億5千万円、純利益が72・4%減の3億円を見込んでいる。