エバラ食品工業(横浜市西区)は14日までに、東京農業大学(東京都世田谷区)と研究・開発分野の協力関係を一層強化するため包括連携協定を結んだと発表した。「食品や関連産業の活性化」「食品開発への支援を通じた国際協力活動における連携」など4項目が盛り込まれ、設備や人的資源を相互利用した取り組みを推進していく。
両者は2013年5月、家庭で肉をおいしく焼くこつを伝授し、それぞれが参加している任意団体「肉焼き総研」の設立を機に産学連携活動を開始。食品開発や畜産、栄養学といった幅広い分野で共同研究を行うなど、協力関係を構築してきた。
同大世田谷キャンパスで6日に行われた協定締結式には宮崎遵社長や高野克己学長らが出席した。同社は「互いの人的資源や国際的なネットワークを活用し、国内外で活躍する人材の育成に力を注ぎたい」と連携強化に期待を寄せている。