ファンケルヘルスサイエンス(横浜市中区)は今月から、健康増進プログラムの事業を始めた。従業員や職員の具体的な健康管理に取り組みたくても自社だけではできない企業などに対し、サプリメントの「元祖」として長年蓄積してきたノウハウを活用。「誰もが無理なく続けられる」という1年間のプログラムを売り出し、生活習慣病の予防に向け、目に見える結果を導き出す。2019年に80団体の導入、10億円の売り上げを目指している。
同社によると、プログラムは予防医療の専門機関「健康院クリニック」の医師が監修。健康状態とリスクを知る、健康行動を起こす、成果を確認・継続する-の3段階で構成されている。
管理栄養士や健康運動指導士の資格を持つカウンセラーが、対象の従業員らと二人三脚になり支援。健康診断結果や生活習慣の状況に基づき、一人一人に合った運動や食事、休息、必要なサプリメントなどをアドバイスする。
活動量計で日々の歩数や消費カロリーなどを把握。個人の目標に沿って、ファンケルが独自に作った疲れや凝りを解消するストレッチの実施やサプリメントの摂取を行う。体重、血圧、脂質代謝、糖代謝などの項目で基準値内の改善を図る。1人当たりにかかる費用はサプリメントを含め、月額約1万円としている。
また、ウェブサイトを通じて、活動量や体重の変化を自ら確認し、面談やメールによる指導なども行い、成果を実感することにより、継続への意識を高めるという。
同社の担当者は「少子高齢化で労働人口が減少する中、従業員の健康管理が重要となっているが自ら行える企業はまだ少数という。効率的なコストで持続可能なこのプログラムを全国各地で導入してほしい」と話している。
問い合わせは、同社新規事業開発部法人営業グループ電話045(226)3453。