県は18日、クレジットカード会社のクレディセゾン(東京都豊島区)と県動物保護センター(平塚市)の建設基金への寄付促進などで連携、協力する覚書を締結した。同日から、同社が発行するセゾンカード、UCカードなどのポイントを使った寄付の受け付けを開始した。
カードを使って支払いをした際に付与される「永久不滅ポイント」の100ポイント分を500円とし、建設基金への寄付は100ポイント単位で受け付ける。このほか、カード会員へ寄付の呼び掛けも行うという。
締結式で、黒岩祐治知事は「ショッピングを通して動物愛護の精神を広めるとともに、建て替えに向けてしっかりと資金を集めていきたい」と期待。同社の林野宏社長は「高齢社会や一人で生きていく社会において、ペットはすごく重要なファクター。徹底的に知事の構想に協力させていただく。3千万円くらいを達成したい」と話した。
県は2014年度に同センターに収容された犬と猫の殺処分ゼロを達成したのを契機に、センターを「生かすための施設」として建て替える方針だ。建設費は「広く動物愛護の精神を普及するため」として、全額を寄付で賄う考えで、昨年7月から募集を開始。現在の寄付額は本年度の目標額1億円を大きく下回る約3800万円。16年度の目標は3億円を掲げている。