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アゼリア刷新オープン

経済 | 神奈川新聞 | 2016年3月17日(木) 02:00

テープカットでリニューアルを祝う木場田社長(中央)や福田市長(右から2人目)ら =川崎アゼリア
テープカットでリニューアルを祝う木場田社長(中央)や福田市長(右から2人目)ら =川崎アゼリア

テープカットでリニューアルを祝う木場田社長(中央)や福田市長(右から2人目)ら =川崎アゼリア
テープカットでリニューアルを祝う木場田社長(中央)や福田市長(右から2人目)ら =川崎アゼリア

 リニューアル工事を終えたJR川崎駅東口の地下商店街「川崎アゼリア」(川崎市川崎区、163店舗)が16日、グランドオープンした。レストランゾーン「グルメッセ」やファッションや雑貨などのライフスタイルゾーン「ライフグラン」の真新しい店舗は、多くの買い物客らでにぎわった。

 オープニングセレモニーで、木場田文夫社長は「何か楽しいことが待っている施設としたい。毎日の生活の一部として楽しんでほしい」とあいさつ。福田紀彦市長も「東口、西口を含め、まさに大きく川崎が変わった。川崎の商業発展の核となることを期待したい」と話した。

 女性向けの趣味の小物やアクセサリーなどの店舗をのぞいていた近所に住む主婦(67)は「若い人たちには魅力的な店が増えた。にぎわいが続くといいですね」と話していた。


◆「私の原点」発展へ恩返し 総合プロデュース担当の島村さん

 全面リニューアルを終え、16日にグランドオープンしたJR川崎駅東口の地下街「川崎アゼリア」。華々しい式典に感無量の心持ちで臨む女性がいた。総合プロデュースを手掛けた商業コンサルタントの島村美由紀さん(59)は地元の川崎区出身。「駅周辺のデパートや商業施設は、私がこの道に入ることになった原点」。施設の発展に故郷への恩返しを思っている。

 幼い頃、母に手を引かれて。小学校に上がると、友とバスに揺られて。いつも向かうのは、川崎駅東口だった。「明治屋で輸入チョコレートを買って喜んだり、さいか屋でおしゃれなソックスを買って浮き浮きしたり。買い物の楽しさを教えてくれたのは、この場所でした」。手掛ける側になるとは思わなかった。

 駅周辺は人口増が続き、京急川崎駅と合わせて利用者は1日53万人。地下街も30万人近くが往来する。ただ、以前のアゼリアは「ちょっと寄っていこうとは思えなかった」。男性向けで、雑多なイメージ。それを刷新し、女性や子ども連れでも気軽に立ち寄れる場所づくりに腐心した。

 川崎駅西口の「ラゾーナ川崎」の開発にも携わった。「商業コンサルで川崎をこれだけ熟知しているのは私くらいでしょう」と笑う。駅を挟んで競合する形となるが、「巨大なラゾーナは『じっくり寄り』の施設。規模の小さいアゼリアは『ちょい寄り』。消費者は賢くうまく使い分けしてくれる」と話す。

 休憩スペースやカフェを多く設け、「街なか公園」を意識した。「売り上げはもちろんですが、好感度ナンバーワンになれれば幸せ」。店舗も空間も「日常の、ちょっといいよね」を積み重ねたつもりだ。

 コンサルとしての仕事は今後も続く。「お子さんがお母さんと一緒に買い物に来て、大人になっても覚えているようなシーンをつくれる場所にできればうれしい」。かつての自分が、そうだったように。


16日にグランドオープンした川崎アゼリアの総合プロデュースを務めた島村さん =川崎アゼリア
16日にグランドオープンした川崎アゼリアの総合プロデュースを務めた島村さん =川崎アゼリア
 
 

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