
創業や新分野へのビジネスプランを支援・顕彰するため、川崎市産業振興財団が主催する「かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」が11日、100回目を迎え、記念式典と最終選考会が市産業振興会館(川崎市幸区)で開かれた。財団の曽禰純一郎理事長は「全国有数のオーディションに育った。交流の場としても活用してほしい」と川崎経済の発展に今後も取り組むことを誓った。
2001年11月に始まり、年間6~9回開催。海外を含む市内外の起業家に門戸を開放している。受賞者には、市の制度融資や川崎信用金庫による融資の推薦、同財団などの創業支援施設への入居優遇、投資家や事業パートナーとのマッチング、専門家による経営面や販路拡大の相談も行われる。
これまで計1906件の応募があり、今回を含め651件が受賞。受賞企業アンケート(回答100社)では、65%が受賞プランで創業したという。受賞効果で「資金調達が楽になった」「ネットワークが広がった」と答えた企業が多かった。05年12月にグランプリを受賞したIT企業のSHIFT(丹下大社長、東京都港区)が東証マザーズに上場するなどこれを機に飛躍する企業もある。
記念式典では、福田紀彦市長らがあいさつ。初代審査委員長の山田長満川崎商工会議所会頭も「世界に羽ばたく企業が育ってほしい」と話し、パネルディスカッションなどが行われた。
100回目の最終選考会では、成長性や高い収益性が見込まれるかわさき起業家大賞には、