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プレス工業・角堂博茂社長 海外向け生産を強化

経済 | 神奈川新聞 | 2016年2月27日(土) 14:23

角堂社長
角堂社長

 2015年に創立90周年を迎えた自動車・建設機械部品大手のプレス工業(川崎市川崎区)。自動車業界では北米をはじめ海外市場での好調が続く一方、国内での苦戦を強いられてもいる。今後どのような視点でさらなる成長を目指すか、角堂博茂社長に聞いた。

 -本年度上期までの進捗(しんちょく)や状況はどうか。

 「中国や東南アジアでは建設需要の落ち込みなどから建設機械のキャビン(運転室)の低迷で苦しんだ。だが、トラック部品については新規受注部品の生産本格化などもあり、北米やタイが伸長し、国内もそれほど悪くなく、ある程度の成果は出た」

 「北米は利益が芳しくない面もあるが、売り上げはいい。14年から米国メーカーから受注した部品が増えており、米国の景気回復とともに旧ビッグスリー(ゼネラルモーターズ、フォード、クライスラー)の力が戻った印象。日系メーカーに加え、米国メーカーの受注にも力を入れたい」

 -16年以降の国内市場の展望をどうみるか。

 「16年はトラックは小型、中大型ともに若干下がる試算。ただ、17年4月の消費税再増税もあり、駆け込み需要で多少は上ぶれる可能性があるとみる」

 「東日本大震災からの復興需要や東京五輪開催の建設需要で、20年までは堅調だと見込む。ただ一方では、物流の成熟化も進んでおり(仮定として)20年で頭打ちになった場合の対策も考えていく必要がある」

 -海外拠点での取り組みはどう進めるか。

 「5カ国11工場で規模が大きいのはタイ。タイは日系メーカーや欧米各社からの小型トラック関係の受注が中心だったが、数年前から大型トラックの仕事も始めた。さらなる事業の基盤固めとして、今後も大型対応の生産を充実させる」

 「国内市場の縮小や成熟化を見越し、日本のトラックメーカー各社はさらに海外に注力していくだろう。部品メーカーとしても、その対応充実やリスク回避の視点からインドネシア、タイ、日本の3国間で部品生産の補完体制を強化していく。具体的には、日本仕様のものを各国の現地向けにカスタマイズして生産することなどに取り組む」

 -御社は陸上競技部の活躍でも知られる。企業スポーツの意義についてどう考えているか。

 「部員は午後3時ごろまで各部門で仕事し、以降に練習に入る。社員であり部員、部員であり社員。だから陸上の成績を上げるためだけに助っ人を雇いはしないし、陸上を辞めても働き続けられるようにしている」

 「企業スポーツは社員のモチベーションにもなる。親元から離れて関東に働きに出て、テレビの駅伝の全国大会などでプレス工業の名前が映ればご親族も喜んでもらえると思う」

 -昨年に創立90周年という節目を迎えた。あらためて受け止めと抱負は。

 「日本のモータリゼーションの先駆者として、また戦後日本経済の浮揚を担った意味でも、先人の方々が刻んだ歴史の重みは大きい。大型トラックのフレームやアクスル(車軸)の現在の高いシェアはそうした先人のものづくりの蓄積と伝承があってこそ。今年は100周年に向けた新たな1年目の年。ものづくりの原点に戻り、たゆまぬ挑戦と技術の伝承を続けていく」

 かくどう・ひろしげ 1973年プレス工業入社。06年に取締役、12年代表取締役専務取締役、同年代表取締役副社長を経て、13年から現職。慶応大学商学部卒。65歳。

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