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“大リーグ流”構想加速
ハマスタTOB成立 球場を文化遺産に

経済 | 神奈川新聞 | 2016年1月22日(金) 02:00

球団が発表した新たな横浜スタジアムのイメージ
球団が発表した新たな横浜スタジアムのイメージ

 横浜スタジアムの運営会社の買収が成立し、新球団になって進められてきた横浜DeNAベイスターズの新たなスタジアム構想が加速しそうだ。「愛される球場になるため、ただ単に野球をするだけではなく、文化遺産的な価値が高い球場になることが必要」。池田純球団社長(39)は会見で強調し、将来像を具体的に提示した。

 2011年12月に新球団として出発して4年。「一体経営の目的は黒字化だけではない」。今回の買収についてこう語っていた池田球団社長の考えは会見で掲げたパネルに表れていた。

 ホームの一塁側観客席が大きく広がり、巨大なスコアボード、右翼と左翼には船のマストのようなポールが見える。右中間席は外の景色が望めるまで低くして公園と一体化、球場の外からもゲームを楽しめ、青色で球場が染まる-。そんなイメージを描いている。

 池田球団社長は「あくまでも夢」と繰り返す。大規模改修には数十億円がかかり、都市公園法などによる法的制約もあって超えるべきハードルは多く、高い。それでも、米大リーグを中心に70球場以上を視察してきた球団は、この4年間で家族で観戦できるボックス席を設けるなど、横浜スタジアムの改修を継続的に進めてきただけに、「夢」を現実的に捉えている。

 既に決定している改修案もある。16年シーズンの開幕までに右翼席と三塁側の一部のシートをチームカラーの青に統一。今後はボックス席などの種類を増やすほか、球場内の演出や音響設備の充実、球場名物の食べ物にも重点を置く。大規模改修へは翌17年シーズンから動きだす予定だ。

 一方で、横浜スタジアム設立の経緯や、アマチュア野球への配慮もうかがわせた。前身の大洋ホエールズの横浜移転の話が持ち上がった1976年、横浜の若手経営者らは横浜スタジアムの建設に奔走、多くの市民が協力した。

 池田球団社長は「横浜に骨をうずめる覚悟で経営していく」と約束。「天然芝になったら痛みが激しく、これまで通りに使わせてもらうのは難しい」といったアマ野球関係者の声にも「市民が利用するスタジアムの性質を失ってはいけない」とし、天然芝を理想としながら管理・維持がしやすい人工芝での運用も示唆した。

 2016年シーズンはナイター開催日の早朝に外野を開放するなど「市民の方々に有効利用してもらい、もっと近づいてもらえる球場にしたい」と池田球団社長。地域に根付き、野球を通して人々をつなぐ場をつくることを目指す「コミュニティーボールパーク化構想」を進めていく。

◇プロ野球・横浜DeNAベイスターズのこれまでの歩み◇
2011年12月 DeNAのプロ野球参入をオーナー会議が承認
2012年 3月 横浜スタジアムと球場使用料の引き下げで合意
2013年 3月 スコアボード画面の大型化など球場を大幅改修
2014年 3月 バックネット裏の特設シートなどを新設
2015年 3月 大人数で観戦できるボックスシートなどを設置
2015年10月 平均観客動員数が前年比17.6%増の2万5546人に
2015年11月 横浜スタジアム運営会社に対するTOBを実施
2016年 1月 TOBで株式の保有割合が75%を超え、子会社化決定

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