県百貨店協会の22日の発表によると、横浜市内の主要百貨店(高島屋横浜店、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、東急百貨店たまプラーザ店)の11月の売上高は前年同月比3・5%減の330億9263万円で、5カ月ぶりに前年実績を下回った。暖かい日が続いた影響で冬物衣料の売り上げがにぶかった上、土曜日が1日少なかったことが響いた。
好調だった子ども服も5カ月ぶりのマイナスとなり、主力の衣料品が10・2%減と足を引っ張る形となった。「例年11月になると冬支度を始める人が増えるが、コートや防寒具を求める動きが見られなかった」と同協会。衣料品は全店舗で前年を下回った。
価格高騰による生鮮食品の不調で食料品も前年同月比マイナスだった一方、化粧品は引き続きインバウンド(訪日外国人旅行客)需要がけん引し5・9%増だった。高島屋横浜店では高級ブランドのバッグや家具は好調で、「富裕層の消費は衰えていない」と担当者。
店舗別では、横浜岡田屋を除く6店舗が前年同月比マイナスだった。
足元の状況について、同協会は「今年は暖冬な上、1月にクリアランスセールがあるため12月はコートなどの購入を控える人が増えそう。若干厳しい状況だが、クリスマスプレゼントなどの消費でなんとか前年をクリアしたい」としている。
さいか屋を含む県内の売り上げ合計は5・7%減の349億872万円で、4カ月連続で前年を下回った。