横浜銀行の臨時株主総会が21日、横浜市西区の横浜ロイヤルパークホテルで開かれ、2016年4月に予定する東日本銀行との経営統合が承認された。両行は持ち株会社「コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)」の傘下に入り、国内最大の地銀グループが誕生する。
持ち株会社の本店は東京に置き、社長には横浜銀の寺澤辰麿頭取、副社長には東日本銀の石井道遠頭取が就く経営体制を説明。事務やシステム、店舗の共同化や効率化、人員の収益部門への再配置などを通じて統合のシナジー効果を発揮し、20年度の経営目標として、売り上げにあたる業務粗利益が2900億円(14年度比22%増)、純利益は1千億円(17%増)を目指すとした。
寺澤頭取は「両行とも首都圏を営業基盤としながら営業エリアや顧客基盤、得意とする業務分野など競合関係が少なく、補完関係が多い」と説明。「(横浜銀は)営業基盤である神奈川に軸足を置き続けることに変わりない。単独で成長を目指した場合を上回る企業価値の向上を実現し、これまで以上に質の高いサービスを提供できる」と述べ、統合の意義を強調した。