6年半ぶりにフルモデルチェンジし、今年最も注目される新型車の一つとされるトヨタ自動車(愛知県)のハイブリッド車「プリウス」の新型車の販売が9日、始まった。事前に受け付けている予約は全国で月販目標の5倍にあたる6万台、神奈川県内でも少なくとも3千台超といい、「納車が半年以上かかるケースもある」(県内販売会社)などと早速、活況を呈している。
プリウス4代目となる新型は一部のタイプがクラス世界トップレベルのガソリン1リットルあたり40・8キロの燃費を実現。約120の国と地域で販売されるという。
従来のプリウスでは走行性能が課題とされたが、新型車では部品共通化を軸としたトヨタの新たな設計思想「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を初めて採用し、乗り心地や操縦性を大幅に改善した。車両本体価格は税込み約243万円~340万円で、雪道に強い四輪駆動車もある。
神奈川トヨタ自動車や横浜トヨペットなどの県内のトヨタ販売会社7社でも販売を開始し、県内を含む全国で毎月1万2千台の販売を見込んでいる。神奈川トヨタ自動車は「グレードやオプションによって遅い場合には納車が夏前になるケースもある」と恐縮しながら人気ぶりを明かした。