
ミドリムシ由来の油脂からバイオジェット・ディーゼル燃料と呼ばれる航空機などの燃料を国内製造するプロジェクトが動き出す。横浜市鶴見区に主要研究拠点を置くバイオ企業ユーグレナ(東京都)や千代田化工建設(同市西区)など5社が1日、発表した。京浜臨海部の同市域に国内初となる同燃料の製造実証プラントを建設し、2020年の実用化を目指す。
「革新的な技術の開発で温暖化防止に貢献したい」
羽田空港に接する全日本空輸(ANA)の格納庫。集まった報道陣を前に力を込めたのは、ユーグレナの出雲充社長だ。同社は世界で初めてミドリムシの屋外大量培養技術を確立し、バイオ燃料研究を続けてきた。
東京五輪などを見据えて実用化を目指すのは、再生可能な生物由来のバイオマス燃料。航空・運輸業界の脱化石資源と低炭素社会を推進する上でも期待される次世代の燃料という。