県百貨店協会の26日の発表によると、横浜市内の主要百貨店(高島屋横浜店、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、東急百貨店たまプラーザ店)の10月の売上高は前年同月比2・6%増の289億7931万円で、4カ月連続で前年実績を上回った。2度の台風で売り上げが落ち込んだ前年の反動があったほか、今年は土曜日が1日多かったこともプラス要因となった。
商品別では化粧品が15・3%増と好調を維持し、7カ月連続で2桁アップ。インバウンド(訪日外国人旅行客)需要のほか、高島屋横浜店では仕事帰りの20~40代の女性が売り上げを支える傾向にあるという。
婦人服が前年を下回ったため、主力の衣料品は微減だったが、紳士服(2・5%増)と子ども服(4・0%増)がともに好調。紳士服では、気温の低下に伴い秋冬物のコートやマフラー、手袋といった防寒具の売り上げが目立った。
店舗別では、京急百貨店と都筑阪急を除く5店舗が前年同月比プラスだった。
足元の状況について、同協会は「11月は暖かい日が続き、主力の冬物衣料が不調。単価の高いコート類や防寒具の売り上げがにぶく、前年クリアは厳しそう」としている。
さいか屋を含む県内合計は0・1%減の308億1161万円で、3カ月連続で前年を下回った。