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中国経済の減速懸念 中間決算堅調の県内企業

経済 | 神奈川新聞 | 2015年11月18日(水) 03:00

インバウンドで好調のファンケルの店頭には「Tax-free(免税)」の文字が=横浜市中区のファンケル横浜関内店
インバウンドで好調のファンケルの店頭には「Tax-free(免税)」の文字が=横浜市中区のファンケル横浜関内店

 県内企業の9月中間決算はおおむね堅調を保っているが、リスク要因の一つとして懸念されているのが中国経済の減速だ。小売りを中心にインバウンド(訪日外国人客)の“爆買い”に沸き立つ一方、製造業などではすでに影を落とす企業も。見極めムードが広がる中、世界経済全体のリスクにもなりかねないだけに、企業は警戒感を強めている。

 「今のところ、インバウンド需要は堅調に推移している」。そう話すのは、化粧品・健康食品大手ファンケル(横浜市中区)の石神幸宏執行役員だ。インバウンド分は直営店舗の売り上げの18%に上り、前年比2・7倍。中国人観光客が大半を占める。

 円安による“お買い得感”だけではない。島田和幸専務執行役員は「プレミアム・スキンケア・ブランド」のイメージが定着しているとし、「本場の日本で購入したいと思われているのでは」。中国経済の減速は「肌感覚として全くない」といい、一層の売り上げ増を目指す。

 紳士服大手のコナカ(同市戸塚区)でも中国人観光客が売り上げに貢献している。ネクタイやシャツなどが人気だが、1時間ほどで裾上げなどの補正を施すサービスを利用し、スーツを購入する客も。沼田孝専務取締役は「今後もインバウンドは増えていく」と期待を寄せる。

 一方、減速の影響を受け始めた企業もある。曳船(えいせん)事業が主力の東京汽船(同市中区)は中国向け輸出の減少などに伴い、入出港する船舶数の低迷が続いて減収に。自動車・建設機械部品大手のプレス工業(川崎市川崎区)は中国での建設需要の落ち込みが一因となり、建設機械キャビン(運転室)の生産が35%減に落ち込んだ。

 上半期に過去最高の売上高をマークした金属加工機械大手のアマダホールディングス(伊勢原市)。売り上げの前年同期比では北米や欧州が2桁の伸びとなる一方、中国を含むアジアなどは0・2%増とほぼ横ばいだった。「中国市場では自動車関連の工作機械などが主に悪化。回復に向けた勢いも弱い、というのが印象」と磯部任社長。中長期的な取り組みとして「中国をターゲットにした低価格品の投入や金型の販売などのサービス底上げで対策を図りたい」と力を込める。

 エレクトロニクス関連商社のイノテック(横浜市港北区)は慎重姿勢を強める。国内販売が好調で営業利益は6割増となったが、棚橋祥紀取締役は「中国経済のブレーキが中国国内や周辺国でのスマホや半導体の開発・生産に与える影響は小さくない」と説明。「上期はまだ好調だったが、下期は厳しくみないといけない」と話した。

 もちろん、インバウンドの恩恵を受ける企業も中国経済を注視している。コナカの沼田専務取締役は「中国経済の減速は、世界全体に影響を与える。日本だけが明るいということはあり得ない」。ファンケルの島田専務執行役員も語る。「中国だけに頼るのはリスク。国内売り上げを伸ばし、中国はプラスアルファと考えたい」

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