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中華街摩登(28)
華僑3世、外国人の就労支援 「採用したい企業が増えた」

経済 | 神奈川新聞 | 2015年11月7日(土) 11:20

 景気回復を背景に、神奈川県内でも外国人労働者が増えている。ハローワーク横浜(横浜市中区)の外国人雇用サービスコーナーでは、横浜中華街で育った華僑3世の李艶薇(えんび)さん(53)が、職業相談員として外国人求職者の相談に当たっている。


ハローワーク横浜で外国人の就職相談に当たっている李艶薇さん=横浜市中区
ハローワーク横浜で外国人の就職相談に当たっている李艶薇さん=横浜市中区

 ハローワーク横浜によると、外国人の新規求職者は年間千人を超え、ここ数年は微増傾向にあるという。

 リーマン・ショック翌年の2009年度はハローワーク横浜の有効求人倍率も0・55まで落ち込んだが、景気回復や東京五輪を控えた建設ラッシュで雇用環境が改善、ことし9月には1・87とむしろ人手不足が深刻化している。そのため建設や製造、介護などを中心に外国籍の採用に積極的な業種も増え、外国人の紹介件数は12年からの3年間で約25%増と大きく伸びた。

 李さんの祖父母は広東省から来日。自身は生まれも育ちも横浜で、横浜山手中華学校を経て県立高校を卒業した。日本人と変わらない日本語能力を持つが、中国籍を理由に日本企業には採用されなかった。これまでの勤務先はいずれも華僑が経営する会社だった。

 20年前にハローワークに契約社員として採用された。職業相談員になってからは、外国人求職者が希望すればどんな業種にも問い合わせをしたが、当初はコンビニエンスストアの店員や居酒屋のホール担当も、レジでの精算業務が困難との理由で断られることが多かった。

 しかし今では多くのコンビニや居酒屋で外国人が働いている。「職業相談員としての経験上、外国人は無理だと思ってきた業種からも、最近は採用したいという声を聞くようになってきた」と社会の変化に驚くばかりだ。

 窓口に来る外国人の希望業種も、日本語をあまり必要としない掃除などの軽作業を希望する人から、研究職や経営幹部級の仕事まで幅広くなった。

 「近年は国籍よりも、日本語能力で採用を決める日本企業が多く、企業側も外国人の受け入れに慣れてきた。一人でも多くの外国人が日本社会で活躍できるよう相談に乗っていきたい」と李さんは話している。

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