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ビジネス賞・サイエンスパーク(座間市)情報保全の対策技術
神奈川工業技術開発大賞〈3〉  

経済 | 神奈川新聞 | 2015年10月31日(土) 16:18

開発した支援キットのシステムの操作性を試す小路社長と井上課長(左) =座間市
開発した支援キットのシステムの操作性を試す小路社長と井上課長(左) =座間市

 スマートフォンやタブレット端末、無線接続機器にウエアラブル端末…。生活や仕事に役立つ情報端末が続々と登場する昨今、あらためて重要性が高まっている情報の保全。今回、ビジネス賞を受賞したのは、情報セキュリティー機能を備えたパソコン向けソフトウエアの開発支援キットだ。

 ウイルス対策ソフトなどセキュリティー目的のソフトウエアは既に世の中に多く出回っている。だが小路幸市郎社長(56)は「デバイスドライバメーカーのわれわれだからできる、という対策が多く詰まっている」と自信をみせる。

 デバイスドライバは同社が15年ほど前から最も力を注いできた分野で、パソコン内外で接続された機器を制御・操作するソフトウエアだ。同キットにはその開発ノウハウが存分に生かされ、パソコンに接続された周辺機器との情報のやりとりを制御・操作する。

 具体的にはパソコンに周辺機器などが接続された際にデータ送受信の許可や禁止、送信データの暗号化、送受信データの履歴取得などができるソフトの設計に役立つという。

 2013年春から開発に着手し、その一員として携わってきた井上宜子SDK開発課長(31)は「漏えいは悪意ある攻撃以外に人的ミスでも起こる。キットには危険性の高い機器と接続された際にアクセスをシャットアウトしたり、情報は読み取るけれど保存はできなかったりと、きめ細かな視点をさまざま採用した」と振り返る。

 来年から本格運用が始まるマイナンバー制度や、すべてのモノがネットワークにつながる次世代技術「IoT」の普及など情報セキュリティー対策は今後も重視される流れだ。

 小路社長は「対策ソフトを作れてしまうキットそのものを販売するのはノウハウを売っているようなものだが、当社もさらに技術を磨き、結果的に会社の存在感を高めることで新たな商機を呼び込んでいきたい」と強調する。同キットをさらに応用し、ビッグデータ分析や労務管理に使えるようにする構想も膨らませている。


 

サイエンスパーク 1994年5月に設立。資本金4千万円。情報システムに関する研究、開発、販売、保守。従業員数42人。座間市入谷3の1649の2。

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