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火山活動活発化で開発 プレス工業が噴石シェルター

経済 | 神奈川新聞 | 2015年10月24日(土) 03:00

プレス工業が開発した火山噴石シェルター(右)と地震シェルター=東京ビッグサイト
プレス工業が開発した火山噴石シェルター(右)と地震シェルター=東京ビッグサイト

 自動車・建設機械部品大手のプレス工業(川崎市川崎区)は、火山噴火時に登山客や救助隊員が避難できる「火山噴石シェルター」を開発した。昨年9月の御嶽山(長野、岐阜県)の噴火で緊急避難場所の確保が課題になったことをきっかけに、すでに開発していた「地震シェルター」をベースに強度をアップ。箱根山をはじめ全国各地で火山活動がみられる中、関心を集めている。

 火山噴石シェルターは、同社が培ってきた建設機械キャビン(運転室)の製造技術を活用して開発した。鋼材でつくられ、重さは1・9トン、高さは約2・2メートルで、天井と3つの側面を囲ったボックス状で、立った状態で16人を収容できる。工場の骨組みなどに用いられるH鋼を天井や側面に組み込み、御嶽山噴火時の噴石を上回る衝撃に耐えることができる強度を確保。同社のシミュレーションでは直径50センチ、重さ230キロの噴石が時速220キロで衝突しても貫通しないという。

 窓は防弾ガラスなどに用いられるポリカーボネート製で強度面で優れ、飛散を防止。窓付近のガードは格子状になっており、外の様子を確認できるよう工夫されている。

 噴火時に噴石の飛来が考えられる登山道や観光施設の駐車場などに常設。噴火後の救助活動時にヘリコプターで現地に持ち込み、再び噴火した際には救助隊員らが緊急避難することも想定している。自治体などへの販売を見込んでおり、今後は要望を踏まえて改良を加え、2017年度の販売を目指す。参考価格300万円。

 ベースとなった地震シェルター(24人収容、税別160万円)は今年4月に発売され、大地震発生時に落下物の危険がある工場や倉庫などに設置され、特に出入り口から遠い場所に位置する作業員らの一時避難場所として利用されている。収容人数に応じて大きさが変えられるほか、10メートルの高さから重さ300キロのH鋼が落下しても生存空間が確保できるという。今回は、さらに高速で飛んでくる落下物の衝撃に耐えられるよう強化した。

 同社は東京ビッグサイト(東京都江東区)で今月開催された危機管理産業展で、火山噴石シェルターを初披露。馬林栄司上席執行役員は「『火山国』の日本では、噴火は避けられない。減災のために活用していただき、一人でも多くの人命を救いたい」と話している。

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