民族や国籍を超えて市民が親交を深める「川崎大交流祭」が4日、川崎市川崎区の川崎朝鮮初級学校で開かれ、多くの来場者でにぎわった。同校や南武朝鮮初級学校(高津区)のOBや保護者、朝鮮学校在校生でつくる実行委員会の主催で12回目。
会場にはチヂミやトッポギなど朝鮮料理を含むさまざまな模擬店が並び、ステージでは、鮮やかな民族衣装をまとっての朝鮮民族舞踊、ご当地アイドル「川崎純情小町」、テコンドー演武、インド舞踊などが披露された。
2004年に始まった祭りは当初、在日コリアン150人ほどが参加するだけだった。地域に開かれ、現在では来場者の8割を日本人が占めるという。実行委員長の金貴龍(キムギリョン)さんは「参加者も徐々に増えていて、地域、日朝の交流がより発展できたらと期待しています」と話した。
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また、「関東・東北水害の被災者のために使ってほしい」と市内の朝鮮初級学校のOBらは4日、10万円を神奈川新聞厚生文化事業団に寄託した。9月に開催したチャリティーゴルフ大会(李成大(リソンデ)実行委員長)で集まった善意。