横浜市の林文子市長は4日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)について「私自身はかなりもう、やるということは申し上げている」と述べ、あらためて誘致に前向きな姿勢を示した。
横浜商工会議所の佐々木謙二会頭らが同日、2016年度の市政や予算編成に対する要望書を提出。継続要望として、IRなど新たな大型集客施設を検討するよう求められ、林市長が発言した。
林市長は「(IR整備推進)法案が延びて(先送りされて)1年以上先になってくると思うが、(都心臨海部の再生のために)すごく有力な手段で、これからの横浜の経済成長には非常に重要なこと」と指摘。「ぬかりなく、油断なく、慎重に水面下でいろいろな研究をやっている」と現状を説明した。
佐々木会頭はそのほか、重点要望として市独自の施策や国主導の政策を活用して先端的な産業の集積を促進するとともに、20年の東京五輪を視野に観光振興施策を展開するよう求めた。