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名産品で苦境打開 箱根町、ふるさと納税刷新

経済 | 神奈川新聞 | 2015年9月4日(金) 11:39

ふるさと納税サイト「ふるぽ」の画面
ふるさと納税サイト「ふるぽ」の画面

 箱根町が1日に全面リニューアルした「ふるさと納税」の返礼品制度が、絶好調な出足をみせている。同日正午の受け付け開始からわずか半日で寄付金額が200万円を突破。全国約40の自治体が登録する納税・返礼品サイト管理業者によると「初日の寄付金額としては全国でもトップクラス」といい、3日午前0時現在で約300万円と順調に推移。箱根山・大涌谷周辺の火山活動活発化による経済的打撃に苦しむ中で予想以上の反響を呼び、町は感謝と喜びに沸き立っている。

 伝統工芸士による箱根寄木細工、会員制ゴルフ場のプレー券、高級ワカサギの加工品や温泉旅館宿泊券…。返礼品で重視したのは、日用品とはひと味違う高級感や特別感。初日の申し込みでは、有名ホテルの料理人による豪華おせち料理に人気が集まったという。

 もともと「箱根の魅力を伝えられる返礼品を」と今春から取り組み始めたリニューアル。それが噴火警戒レベル引き上げなどで観光客が激減した現在では、悪化する町財政の窮余の一策になればと期待されている。

 町財務課の試算では、町の主要な収入で前年度に約7億円あった入湯税が、本年度は2億~3億円の大幅減となる。町は「ふるさと納税の収入で少しでも財政へのダメージを和らげられたら」と話す。火山対応に追われつつも町内業者からよりすぐった地域の逸品約80種類を用意。寄付金の使い道についても、「生活環境の整備関連(火山活動の復興支援)」や「子育て支援」など5種類から選択できるようにした。

 報道などで町の苦しい状況は広く知られており、寄付とともに「一刻も早く(火山活動が)沈静化して、また来られることを願っています」などの応援メッセージも多く寄せられている。町の担当者は「励みになります」と声を弾ませ、「町への寄付だけでなく、返礼品を発注してもらうことで、地元産業の活性化を応援することにもつながれば」と期待を込めた。

 返礼品として寄せ木細工を制作する伝統工芸士の金指勝悦さん(75)は「5月以降、売り上げは半分に落ち込み、厳しい経営を強いられている」と町内物産業の厳しさを語りつつも、ふるさと納税について「全国の人たちに箱根の(工芸品などの)の良さを知ってもらい、アピールできるチャンス」と前向きに話した。

 箱根町へのふるさと納税の問い合わせは、町財務課電話0460(85)9563。

300万円 出足絶好調 県企画の観光ツアーも人気


 県が企画した箱根日帰りツアーの申し込みが、定員を大幅に上回る人気を集めている。7月10日の募集開始から「予想以上の反響」で、首都圏をはじめ東海地方などから4600人を超す申し込みがあり、定員を2千人増の5千人に増やした。黒岩祐治知事が3日の定例会見で明らかにした。

 ツアーは9月25~27日の3日間催。バスで箱根の観光名所を周遊する内容で、料金の半額を国の地方創生交付金で助成し、参加費は1人につき7千~8千円。県観光企画課は「大涌谷以外は平常通り観光を楽しめることをあらためてPRしたい」と話している。空席状況により、各開催日の前日まで受け付ける。

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