箱根山・大涌谷周辺の火山活動の活発化に伴い観光客の減少が続く中、横浜高島屋(横浜市西区)は2~7日まで開催する「かながわ名産展」で、箱根町の応援企画を実施する。ホテルや和菓子店など9店舗が出店。地元の商業者たちは「オール箱根で町を盛り上げる。お客さまに安心して箱根へ足を運んでもらいたい」とアピールしている。
出店するのは「田むら銀かつ亭」「富士屋ホテルベーカリー&スイーツピコット」「湯もち本舗ちもと」「本間木工所」「箱根麦神」「甘酒茶屋」「廣志屋」「権現からめもち」「山のホテル サロン・ド・テ ロザージュ」。高島屋初登場の店も多く、中にはイートインコーナーやかき氷スタンドを開設したり、実演販売を行ったりする店も。
噴火警戒レベル3が続く大涌谷周辺。地元観光業は大きな打撃を受けており、箱根強羅観光協会専務理事の田村洋一さん(50)は「旅館へのヒアリング調査では7、8月の宿泊客数は(例年と比べ)4~5割減っている」と話す。
厳しい状況であることに違いないが、箱根で暮らし、商売を続ける事業者たちの声が報道ではなかなか伝わらない。「直接、横浜のお客さんに正確な情報を発信することで、安心感を持ってもらいたい」。箱根神社境内の権現からめもちの杉山智一さん(41)は「期間中は休業して出店する。笑顔での接客を心掛け、オール箱根で町を盛り上げたい」と話している。
同展の商品は、国の地方創生交付金の活用により、価格がいずれも市価の30%引きになるという。