県百貨店協会の28日の発表によると、横浜市内の主要百貨店(高島屋横浜店、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、東急百貨店たまプラーザ店)の6月の売上高は、前年同月比0・1%減の304億2854万円で、3カ月ぶりに前年同月実績を下回った。
商品別では主力の衣料品が9・7%減と苦戦した。従来は6月下旬だったクリアランスセールの開始時期を7月初旬に後ろ倒しした店が多かったことの影響。また、6月は雨が多く、気温もあまり上がらなかったことも要因という。
一方で家庭用品(25・8%増)、化粧品(19・0%増)や美術・宝飾・貴金属(10・3%増)などが衣料品のマイナス分を補った。化粧品に関しては、一部の店舗でインバウンド(訪日外国人旅行)による効果がみられるという。
店別ではそごう横浜店と高島屋横浜店が前年比プラス。そごうでは、新たに投入した定価の夏物商品が好調。高島屋では、免税品の売り上げが前年比2・8倍に拡大した。
7月の状況について、同協会は「各社ともセールが始まったことから、前年比プラスを達成できるのでは」と話している。
さいか屋を含む県内合計は2・7%減の323億2824万円で、横浜市内と同様、3カ月ぶりに前年実績を下回った。
●県内百貨店6月の売上高●
店舗名 売上高 増減
高島屋横浜店 122億3598 0.3%
そごう横浜店 94億7165 1.9%
横浜岡田屋 7億5472 ▲2.9%
京急百貨店 31億4240 ▲4.4%
都筑阪急 3億8065 ▲5.8%
西武東戸塚店 17億3977 ▲1.0%
東急百貨店たまプラーザ店 27億 334 ▲1.4%
横浜市計 304億2854 ▲0.1%
さいか屋 18億9969 ▲31.6%
合計 323億2824 ▲2.7%
※単位は万円。増減は前年同月比。
▲はマイナス
※高島屋横浜店には港南台店、新横浜フードメゾンの売り上げ、東急百貨店はレ・シ・ピ青葉台の売り上げを含む