中小企業の最先端技術を集めた見本市「テクノトランスファーinかわさき2015」(神奈川産業振興センター、県、川崎市主催)が8日、川崎市高津区のかながわサイエンスパーク(KSP)で始まった。28回目の今年は県内外から128社・団体が参加し、「産業機器」「環境・福祉・防災」など5部門に分かれ、各社が誇る新技術や製品をアピール。新たな事業展開に向けてビジネスチャンスを探った。
今年のテーマは、「ここが『知』と『技』の結節点」。川崎市と昨年、国産木材の利用促進やフードビジネスの推進などで連携・協力する基本協定を締結した宮崎県からは、3社・1団体が初参加した。
このうち都城市で粘着製品の製造販売などを手掛ける「サニー・シーリング」は、溶剤や薬品につけ込んでもはがれず、印字が消えない特殊なラベルを紹介。主に病理検査などで使われ、これまで医療関係の展示会にも多数出展し、好評を得ているという。同社の久野康之部長は「異業種が集まる今回の展示会でもぜひビジネスチャンスにつなげたい」と話した。
このほか、地元川崎の中小企業も多数出展。各社自慢の製品を積極的に来場者に売り込んでいた。
10日まで。午前10時~午後5時。入場無料。9日午前10時から「川崎ものづくりブランド」の認定式を開催。また、10日午後1時からは、大企業の開放特許を紹介し、中小企業との個別マッチングを行う「かわさき知的財産シンポジウム」も開かれる。