県百貨店協会の30日の発表によると、横浜市内の主要百貨店(高島屋横浜店、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、東急百貨店たまプラーザ店)の5月の売上高は前年同月比4・4%増の287億2981万円で、2カ月連続で前年同月実績を上回った。昨年5月は消費増税の影響で落ち込んでいたため、その反動でプラスを維持した。
商品別では食料品以外の全項目で前年を上回った。中でも美術・宝飾・貴金属(26・5%増)や化粧品(16・4%増)、バッグなどの身の回り品(9・5%増)などの動きが良かった。一方で、食料品は1・8%減。同協会は不振の要因として「大型連休中は天候が良く、レジャーに出掛けた人が多かったせいか、各店とも客数が伸び悩んだ。食料品は客数の影響を最も受けやすい」と説明した。
店別では京急百貨店を除く6店舗が前年をクリア。そごう横浜店は「5月末に真夏日を観測した日があり、UV対策商品が好調。日傘は40%増、サングラスは75%増だった」という。
足元の状況について、同協会は「動きは決して悪くないが、食料品などの日常的なものについては依然、消費者の財布のひもは固い」と話している。
さいか屋を含む県内合計は、6・7%増の322億2908万円で、横浜市内と同様、2カ月連続のプラス。さいか屋は川崎店の閉店(5月31日)に伴うセールが、全体の数字を大きく押し上げた。