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百貨店の夏セールに変化 正規価格品を強化

経済 | 神奈川新聞 | 2015年6月27日(土) 10:30

7月1日からのセールをアピールするそごう横浜店=横浜市西区
7月1日からのセールをアピールするそごう横浜店=横浜市西区

 百貨店業界は間もなく夏のセールに突入するが、今年はちょっとした変化が生じている。値ごろ感のあるセール商品を打ち出す一方、夏物の正規価格品(プロパー商品)を強化する動きが広がっているのだ。中には、セール開始時期を例年より遅らせる店も。背景には、安さだけが必ずしも購買の動機にならない、という昨今の消費動向がある。

 かつて百貨店業界の夏のセール開始は7月1日前後で、ほぼ横並びだった。一石を投じたのが三越伊勢丹ホールディングスだ。大手アパレルと連携。2012年、夏物プロパー商品の販売期間を長くするため、開始時期を7月中旬にずらした。以後、定着し、伊勢丹相模原店など各店は今年も15日のスタートだ。

 三越伊勢丹の施策を受けて、業界内では開始日の分散化が進む。

 高島屋は今年、7月8日の開始。昨年は6月27日だったが、10日ほど後ろにずらした。担当者はその理由の一つとして、リーマン・ショック以降の消費動向の変化を挙げる。

 「本物志向が強まり、安いからというだけでは買わなくなった。逆に納得のいく商品であれば、多少高くても購入する」。今夏のセールは前年クリアを目指す一方、プロパー商品の売り上げが伸びると予測する。

 昨年は1日開始だった東急百貨店も、今年は8日とした。

 これに対し、そごう・西武は今年も例年と同様、1日の開始。「7月に入ったらセール、と楽しみにしているお客さまが多い」と、そごう横浜店は説明する。

 しかし今回、大きく異なるのはプロパーを強化する点だ。8日からは、そごう・西武の自主開発商品を中心に、紳士服や婦人服のプロパー商品を追加投入。その規模は、同社全店で前年同時期の2倍という。

 小田急百貨店も、顧客の「分かりやすさ」という観点から1日開始とした。一方で、セール対象外商品を機能性に応じてまとめて紹介したり、15日からは婦人の初秋物のカタログを配布したりして、プロパーでの売り上げ拡大を狙う。

 このほか、現在、各階で「良品得市」を開催中の京急百貨店は1日、「京急夏の大市」を開始。既に一部ブランドが先行スタートしているさいか屋も1日から藤沢、横須賀の両店舗で全館展開する。

 ある百貨店関係者は打ち明ける。「夏物の最需要期にセールをやっていては、利益が減る。一方でセールは集客効果が高く、期待しているお客さまも多いため、開始時期については、各社とも他社の動向を気にしつつ模索している状況」

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