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2カ月連続据え置き 6月の神奈川県内金融経済概況

経済 | 神奈川新聞 | 2015年6月16日(火) 03:00

 日銀横浜支店は15日、6月の金融経済概況を発表し、神奈川県内景気について「緩やかに回復している」とし、2カ月連続で判断を据え置いた。岩崎淳支店長は「収益の良い企業が多く、雇用や所得の環境も良い」と指摘。今後はボーナス支給などで好調ぶりを実感できる時期に入る中、「個人消費が目に見えて改善されれば、より景気が良くなったといえる」と話した。

 箱根山(箱根町)の大涌谷周辺で続く活発な火山活動の影響については「(箱根は)弱い動きがみられることは否定できない」(岩崎支店長)としつつも県内の他地域が好調で、観光関連は「全体として堅調に推移している」と判断した。

 個別7項目は、生産のみを上方修正し、「足元では持ち直している」と判断した。輸送機械はトラックや外需向け部品が好調で、素材関連は自動車など外需向けプラスチック製品が堅調。電気機械は海外の設備投資需要の伸びを背景に全体で下げ止まっているという。

 住宅投資は、4月の住宅着工戸数が分譲マンションの大幅増で前年を大きく上回るなど「改善している」と判断。全国に比べて好調といい、岩崎支店長は「富裕層が多く、相続税対策のアパート建築などがあり、人口の流入増も続いている」と指摘した。

 雇用・家計所得環境は「全体として改善傾向にある」と判断。個人消費は「底堅く推移している」とした。時計など高額品販売が好調だが、暑さで衣料品販売が振るわず、百貨店売上高は弱めの動き。家電販売額は横ばい圏内で、高機能の白物家電やエアコンが好調という。輸出と設備投資は「持ち直している」、公共投資は「堅調に推移している」とし、それぞれ据え置いた。

 
 

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