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横浜信金、5年ぶり減収減益

経済 | 神奈川新聞 | 2015年6月5日(金) 03:00

 横浜信用金庫が4日発表した2015年3月期決算は、売り上げに当たる経常収益が前期比3・90%減の266億8100万円、純利益が35・25%減の19億100万円で、5年ぶりに減収減益となった。64年連続の黒字決算。

 貸出金残高は1・87%増の8854億5500万円だったが、貸出金利回りの低下が響き、経常収益は減少。一方、システム移行に伴うコスト増などの影響で経常費用は0・98%増の236億7900万円となり、経常利益は30・45%減の30億200万円だった。

 貸出金残高のうち、住宅ローンが85億円増、アパートローンが56億円増だったほか、個人事業主を含む事業者向けは29億円増の6865億6千万円まで伸ばした。預金残高は3・41%増の1兆6553億円で、特に年金受給者を中心に個人預金が2・75%増の1兆2934億円と好調だった。本業のもうけを示す実質業務純益は31・51%減の29億3800万円。自己資本比率は11・57%。

 16年3月期もシステム移行の費用がかさみ、純利益9億900万円を見込んでいる。

◇川崎信金も減収減益

 川崎信用金庫が4日発表した2015年3月期決算は、売り上げに相当する業務収益が前期比1・6%減の265億9700万円、純利益が19・4%減の24億3300万円で、2年ぶりに減収減益となった。黒字決算は67年連続。

 業務収益は、他の金融機関との競合などによる貸出金利低下を主因として減少する一方、経費の減少などで業務費用が1・1%減の231億1500万円となり、本業のもうけを示す実質業務純益は4・4%減の34億8200万円。経常利益は8・8%減の39億8100万円だった。経費や不良債権処理費用は減少したものの、利回り低下による減収をカバーしきれず、純利益も減った。

 貸出金残高は、住宅ローンを含む個人向けローン残高が119億円伸びるなど、1・63%増の9856億円。預金残高は、サッカーJ1川崎フロンターレの応援定期預金などが堅調で、2・94%増の1兆8352億円だった。自己資本比率は16・75%。

 16年3月期はシステム更改や支店建て替えなどの影響で、純利益は10億円を見込んでいる。

 
 

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