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中古家電市場に参入 ブックオフ、事業の柱に

経済 | 神奈川新聞 | 2015年5月13日(水) 03:00

 「本のブックオフ」から「何でもリユースのブックオフ」へ-。ブックオフコーポレーション(相模原市南区)は本年度、中古家電市場に本格参入する。5年後を見据え策定した中期事業計画は「変革」をテーマに掲げ、中古家電はその実現に向けた第1弾と位置づけた。収益性が高く、今後も市場の成長が見込まれる上、圧倒的シェアを誇る大手競合がいない中、大きな可能性があると判断した。全国に広がる拠点網などを強みに、事業の柱に育てていく考えだ。

 同社によると、リユース市場は成長の続く分野。2013年に1兆5千億円だった市場規模は、25年には2兆円に拡大すると予想されている。

 こうした現状を踏まえ策定した中計は「ブックオフの変革」をテーマの一つに掲げた。IT大手・ヤフーとの資本業務提携の相乗効果を発揮、「ブックオフで何でも売れる」「ブックオフの商品がネットで買える」といった環境づくりを目指す。

 まず着目した中古家電の市場規模は、現在2千億円超。同社の主要商材である書籍・ソフトメディアとほぼ同規模で、かつ、今後年率5%超の成長が見込まれているという。同社は「圧倒的なナンバーワンプレーヤーがいない」(松下展千社長)今、市場参入して存在感を示したい考えだ。

 一部店舗では既に取り扱いを開始しており、本年度中に直営全店へ広げる。扱う商品はパソコン、DVDプレーヤー、洗濯機など幅広く、本格的な仕入れ増に備え、パート・アルバイト従業員を現状から10~15%程度増員。プロモーション費用も集中投下し、消費者への周知を図る。中計最終年度の20年3月期の売上高目標は1100億円と設定、うち200億円は中古家電(携帯電話含む)と計画している。

 松下社長は「中古家電市場は伸びており、ヤフーとの連携の強みも生かせる。まずは仕組みをつくって買い取りを増やし、利益拡大につなげたい」と話す。

 中計ではこのほか、総合リユース店舗の拡大、ブックオフオンライン事業の拡大などをテーマに掲げた。これらの取り組みを進め、20年3月期には過去最高となる「営業利益40億円」を達成、将来的には100億円を目指すとしている。

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