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内川塾の効果広がる 元関東自工会長が経営指導

経済 | 神奈川新聞 | 2015年5月2日(土) 03:00

高梨さん(左端)へ熱心に指導する内川晋さん(右端)=横須賀市大滝町2丁目
高梨さん(左端)へ熱心に指導する内川晋さん(右端)=横須賀市大滝町2丁目

 トヨタ自動車グループの車体メーカー、関東自動車工業(現トヨタ自動車東日本)で社長や会長を務め、現在名誉顧問の内川晋さん(76)が、同社創業の地、横須賀で始めたボランティアの経営塾「内川塾」が5年目に入った。製造業から事務系まで幅広い業種で、トヨタ生産方式の「カイゼン」効果が出始めている。

 内川さんは1961年にトヨタ自動車に入社。「生産方式の実践部署で過ごした3年間で何も怖いものがなくなった。物事は何とかなるという発想になった」と振り返る。関東自工の経営などを経て、現在は業務改善のスペシャリストとして全国で指導している。

 2011年5月まで横須賀商工会議所の副会頭も務めた。関東自工が工場を閉鎖し、本社機能も移転したことから「せめてもの罪の償い。横須賀の人たちが元気になってくれれば」と同年4月から塾をスタート。無償で親身な指導を続けている。

 塾生は同商議所会員企業の製造業、スーパー、運送会社、税理士事務所など8社。内川さんは毎月、愛知県豊田市から横須賀を訪れているが、指導を受けられるのは各社平均で3カ月に1回程度だ。

 「売り物を作るにはプロセスが必要なのは、何の世界でも一緒。そのプロセスに注目してメスを入れ、変えていくことで良くする」と手法を説明する。

 共通する問題点は「お客さまがあっての自分たちという原点を忘れ、自分たちの論理でやってしまうこと。原点に戻すのも仕事」と笑顔を見せる。

 内川塾の問い合わせは、同商議所電話046(823)0402。

◇人生訓飛び出し和やか
 内川塾の塾生で唯一の事務系、那須川之和税理士事務所(横須賀市大滝町2丁目)の高梨喜裕さん(37)は受講してちょうど2年。「仕事に対する考え方が変わって1人の業務量が2倍になった」と具体的な効果を喜ぶ。

 内川塾の成果発表会で工場やガソリンスタンドの事例を聞き「会計事務所にも応用できる」と思ったのが入塾のきっかけだった。

 内川さんの指導時間は1回1時間半から2時間。高梨さんからの質問に、間髪入れずに答える形で進む。褒めるところは褒め、笑いも起こるなど、和やかなムードも特徴だ。

 高梨さんの印象に残る内川さんの言葉は「手を動かせば仕事ではなく、付加価値がついているときだけが仕事」。この言葉を大切に業務を見直したという。

 「人生とは人から教わって人を教えるということだけ」などの人生訓も飛び出す話に、高梨さんは「経験豊かで人間の厚みが違う。教えを受けられる価値が分かるのでありがたいと思う」と感謝している。


内川晋さん
内川晋さん

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