横浜市内の主要百貨店の2014年の年間売上高は前年比1・4%増で、12年から3年連続で前年実績を上回った。1~3月は消費増税前の駆け込み需要が顕著。4月以降、その反動減があったものの、宝飾品など高額品が堅調に推移、落ち込んだ分の売り上げをカバーした。
県百貨店協会の27日の発表によると、主要百貨店(高島屋横浜店、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、東急百貨店たまプラーザ店)の14年の年間売上高は、3689億9603万円だった。
商品別では美術・宝飾・貴金属が3・2%増。4~10月の前年実績を下回り続けたが、その後は回復。増税前の駆け込み需要分もあり、トータルでは前年比プラスとなった。
一方、家庭用品は2・1%減。中でも家具は7・1%減と、増税後の反動減が響いた。食料品や衣料品はいずれも前年並みだった。
店別では高島屋(0・4%増)、そごう(3・4%増)、岡田屋(15・7%増)、西武(1・8%増)、阪急(0・3%増)が前年をクリア。京急(1・7%減)と東急(0・7%減)が前年を下回った。
同協会によると、月別の売上高は8月に増税後、初めて前年実績を上回ったが、その後は伸び悩んだ。ただ、増税を前に、本来は4月から展開する商品を前倒しするなど各店の施策も奏功、「1~3月の需要が反動減を上回った」という。
さいか屋を含む県内売上高は0・5%増の4030億7478万円。3年連続で前年比プラスだった。
◇
同日発表した14年12月単月の市内売上高は1・3%減の424億8476万円、さいか屋を含む県内合計は2・2%減の461億3873万円。市内、県内ともに4カ月連続で前年を下回った。
【神奈川新聞】