航空会社AIRDO(エア・ドゥ)が3月末のダイヤ改正で新千歳と、福島、新潟、富山、小松をそれぞれ結ぶ4路線からの撤退を検討していることが16日、同社関係者への取材で分かった。
乗客の少ない路線を整理して経営効率化を図るとともに安全投資を進めるのが狙いとみられる。
新潟線と福島線は1日2往復、富山線と小松線は1往復。資本関係がある全日本空輸と共同運航しているため、全日空に移管する可能性もある。新潟線は2009年4月、福島、富山、小松の3線は同11月に就航した。
同社によると、昨年4~12月の搭乗率は富山線71・6%、福島線61・1%、小松線55・7%、新潟線39・3%となっている。
同社は昨年9月、記録を改ざんして機体整備を先延ばししていたとして監督官庁の国土交通省から厳重注意を受け、さらに同12月には副操縦士の訓練中の問題を見逃し機長に昇格させたとして、事業改善命令も受けた。
【共同通信】