クルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)が7日、横浜港から約5年ぶりの世界一周クルーズに出港した。
運航する日本クルーズ客船によると、ソマリア沖の海賊問題や東日本大震災の発生などの社会情勢を受け、2010年4月を最後に世界一周クルーズを休止していた。
約5年ぶりの今回はアジアや南アフリカ、南米、南太平洋の島々など11カ国を96泊97日間で巡るクルーズ。ブラジルのリオデジャネイロでは、熱気あふれるカーニバルを観覧するほか、チャーターした客船に乗り換えて南極クルーズを楽しめる追加プランも用意しているという。
出港前に行われた記念セレモニーで、由良和久船長は「マゼラン艦隊が人類史上初めて、南回りで世界一周を行った航路になぞらえた、冒険心あふれる航海」と紹介。「日差しが暖かくなった春、多くの思い出とともに横浜に戻ってきます」とあいさつした。
小旗を振る大勢の市民らに見送られ、同日午後3時に出港した。
【神奈川新聞】