県百貨店協会の22日の発表によると、横浜市内の主要百貨店(高島屋横浜店、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、東急百貨店たまプラーザ店)の11月の売上高は前年同月比0・0%減の342億8770万円で、3カ月連続で前年実績を下回った。気温がやや高めで、コートなどの冬物衣料品が苦戦。一方で、高額品が4月の消費増税後初めてプラスに転じるといった明るい兆しも見られた。
商品別では主力の衣料品が0・2%減。中でも紳士服が2・3%減だった。家庭用品も11・5%減、靴やかばんなど身の回り品も1・2%減。今年は単価の高いロングブーツが伸び悩んでいることも要因という。
一方で美術・宝飾・貴金属が1・2%増と8カ月ぶりに前年比プラス。「100万円超の輸入腕時計の動きが良い」(高島屋横浜店)といった声も聞かれる。
店別ではそごう横浜店、西武東戸塚店の2店舗が前年を上回った。そごうでは美術館の企画展が好調。関連グッズの売り上げも目標を大きく上回り、業績に貢献した。
12月の動きについて同協会は「衆院選の投開票日当日は来店客こそ減ったが、売り上げに大きな影響はなかった。お歳暮やクリスマス商戦も順調で、何とか前年実績を上回れたら」と話している。
さいか屋を含む県内合計は1・1%減の370億3175万円で、3カ月連続のマイナスだった。
◇県内百貨店11月の売上高
店舗名 売上高 増減
高島屋横浜店 138億9645 ▲0.8%
そごう横浜店 109億3483 4.1%
横浜岡田屋 7億9845 ▲3.9%
京急百貨店 34億9870 ▲3.3%
都筑阪急 4億3727 ▲1.2%
西武東戸塚店 19億2775 3.4%
東急百貨店たまプラーザ店 27億9422 ▲7.5%
横浜市計 342億8770 ▲0.0%
さいか屋 27億4405 ▲12.5%
合計 370億3175 ▲1.1%
※単位は万円。増減は前年同月比。
▲はマイナス
※高島屋横浜店には港南台店、新横浜フードメゾンの売り上げ、東急百貨店はレ・シ・ピ青葉台の売り上げを含む
【神奈川新聞】