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「アナ雪」沸いた1年 女性の活躍導くか

経済 | 神奈川新聞 | 2014年12月21日(日) 11:00

ルミネ横浜の「アナと雪の女王」関連商品の特設販売コーナー。グッズを見つめる女性の目も真剣だ=横浜市西区
ルミネ横浜の「アナと雪の女王」関連商品の特設販売コーナー。グッズを見つめる女性の目も真剣だ=横浜市西区

政府が盛んに「女性の活躍推進」を喧伝(けんでん)した2014年は、「アナ雪現象」の一年でもあった。アニメ映画「アナと雪の女王」の関連グッズの人気は衰えず、3月の日本公開から9カ月を経た歳末商戦をもにぎわせている。来年には続編の公開も予定されるアナ雪とともに、女性活躍の熱い議論も続くのか。神奈川県内の売り場で女性たちの声に耳を澄ませた。

師走の横浜駅構内。ひときわ目を引くのが、11月末からエントランスなどを映画の世界観を生かして雪や氷の装飾で彩ったルミネ横浜(横浜市西区)。アナ雪グッズの期間限定ショップも登場し、平日、休日を問わず多くの女性客が訪れている。

「かわいいや美しいだけでない、大人も共感できる女性の魅力が登場人物にある」とは小売業で店長を務めるという会社員の女性(28)。手にしていたのは、アナとともにヒロインを演じる姉エルサが描かれたマグカップだった。

エルサは継承することになっていた女王の地位を捨て、孤独を恐れず自立して生きる。「職場では管理職として大変なことが多く責任も感じる。ただ会社も女性登用を言ってくれており頑張らないといけない。だからエルサのグッズで気持ちを高めたいなと思って」と笑った。

アナをかたどったポーチを見ていた横浜市泉区の主婦(38)は「3歳の娘とほぼ毎日DVDを見る」という熱いファン。「女性が強くなってきた社会の変化が映画にも表れていて共感できる」とうなずく。

政府は30年までに、管理職など指導的地位に就く女性の割合を30%にする目標を掲げる。この主婦は、大好きな主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」になぞらえ、こう注文をつける。「活躍というのは職場での地位向上だけでないと思う。例えば待機児童対策がなされ、今は働いていないお母さんが望めば、子育てしつつ、自分らしく働けるようにもなること。そういう世の中がいい」

宝石店「GINZA TANAKA横浜元町店」(同市中区)でも、11月からアナ雪をモチーフにしたネックレスや手鏡など新商品を展開し、売り場に変化が起きている。「来店者が通常より2割増えた」

アナとエルサのシルエットを額装した数十万円のプラチナ製品に手を伸ばす女性客もいる。「商品の向こうにあるストーリーやメッセージが購買を後押しする力になっている」

突然の衆議院解散で、女性活躍推進法案は廃案に。年明けの通常国会で再提出される見込みだ。来る年に、女性活躍の議論は深まるのか。

先のルミネの売り場。都内の無職女性(57)は懐疑的な見方だ。子どもを産んだばかりの30代の娘は、仕事に復帰したくてもできない。女性の活躍に、限界を見る。「政治の世界では女性管理職の割合とか、能力を問わず性別が前面に出た議論になっている。『女性だから』でなく、『あなただから』と評価される社会を目指してもらわないと」

【神奈川新聞】

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