
県内の優れた女性経営者を表彰する「浜銀総研ビジネスウーマン・アワード」の表彰式が7日、横浜市中区で開かれ、ユニバーサルファッションの開発、製造、販売を手掛けるアソシエCHACO(川崎市多摩区)の栗田佐穂子代表が大賞を受賞した。
栗田代表は2006年に創業し、体の不自由な人や高齢者でも着やすく、おしゃれな衣服を多数製作。服飾教育に長年携わり、ファッションショーや講演、著書出版など幅広い活動を通してユニバーサルファッションの普及に努めてきた。13年には高校卒業資格を得られる服飾学校を設立し、不登校の学生らに新たな選択肢を提示した。「元気が出るきっかけは周囲に認められること。高齢者やボランティアを巻き込み大きな輪が広がった」と話した。
また、オーディオ製品の輸入、製造、販売を手掛ける横浜ベイサイドネット(横浜市中区)の吉川かおり代表取締役が優秀賞、育児経験をもとに開発した保存料などを使わないパンケーキミックスを販売するハップ・ビー・ビー(川崎市宮前区)の内海亜紀子代表が特別賞に選ばれた。
審査委員長を務めた神奈川大学経営学部の田中則仁教授は、事業目的の明瞭性や社会的意義、持続性や拡張性-など6つの観点を示し大賞の事業に言及。「社会課題解決に向けた取り組みは意義深い」とした。
同アワードは、女性ならではの経営感覚、手腕で事業を成長させ、地域社会に貢献する中小企業などの経営者が対象で、今年で3回目。浜銀総合研究所の主催で神奈川新聞社などが後援している。