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地下街「ハルネ小田原」開業 地盤沈下 歯止めを

経済 | 神奈川新聞 | 2014年11月2日(日) 03:00

オープンを待ちわびた買い物客でごった返した小田原地下街「ハルネ小田原」=1日午前11時すぎ
オープンを待ちわびた買い物客でごった返した小田原地下街「ハルネ小田原」=1日午前11時すぎ

小田原駅東口の地下街「ハルネ小田原」が1日、オープンした。地下街はこれまで2度失敗し、商業施設の撤退が相次ぐ駅周辺の地盤沈下の象徴だった。事業主体の小田原市は「三度目の正直」と意気込むが、協力を期待すべき地元商業者らとの意思疎通が十分とはいえず、オール小田原で臨めるかどうかが、成否の鍵を握りそうだ。

「地域資源を集めた経済活性化の拠点としたい」。地元関係者や報道陣を集めた10月29日の内覧会。加藤憲一市長は、原稿を読まずに一店一店の特徴を紹介するなど、地下街開業にかける意気込みを示した。

地下街は1976年、複数の鉄道会社が経営主体となって開業したものの、売り上げが徐々に低迷し2002年に経営破綻。03年には市や地元経済界が出資した会社が引き継いだが、07年に営業を終えた。

同駅周辺では1990年代以降、丸井や長崎屋、箱根登山ベルジュなど大型商業施設が相次いで閉鎖。それだけに街の玄関口である地下街の再生は市の重要課題となっている。

地元の魅力発信

市は今回、約22億円を投じて地下街を改修。地元のヒト・モノ・コトの魅力発信をコンセプトに、年間売上高17億円を目指す。

小田原漁港で水揚げされた魚を扱う海鮮レストランや、地場の野菜や肉を扱う農産物直売所、かまぼこ業者13社の商品を販売する専門店、小田原・箱根地域の伝統工芸を生かした木製品の雑貨店など、全24店舗のうち市内事業者が17店舗を占める。地域の情報を発信する「街かど案内所」やギャラリーなどといった公共機能も導入した。

オープン初日は、午前11時の開店を前に約2200人が長い列をつくるなど、市民や観光客の期待の大きさをうかがわせた。1時間前から並んだという市内の主婦(65)は「以前の小田原地下街より雰囲気が明るくなった。駅前がだんだん寂れてきて買い物する機会も少なくなっていたので、再開が楽しみだった」と喜んだ。

一枚岩に不安も

今後も同駅周辺で複数の大型事業を控える市も、玄関口の発展を望む地元商業者らも、是が非でも成功させたい地下街だが、必ずしも一枚岩になりきれていない。テナント構成など市の情報提供が不十分で、地元の一部が「秘密主義」と不信感を募らせていたからだ。

市議会の委員会では、各市議から「当初は広く知られたナショナルブランドを中心に構成して集客する方針ではなかったか」といった声が相次いだ。小田原箱根商工会議所の鈴木悌介会頭も10月の定例会見で「地元経済界として期待しているが、市との意思疎通が十分でなく、協力しようにも何をすればよいか」ともどかしさを口にした。

加藤市長は情報提供の不十分さについて、テナントとの契約などで公表できなかった部分があったことなどを説明し、理解を求めている。「地元の商業者、市民、各団体の協力なくしては地下街の成功はない。オール小田原で取り組んでいきたい」と話す。

【神奈川新聞】

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