経営統合の協議を進めていた半導体商社のマクニカ(横浜市港北区)と富士エレクトロニクス(東京都文京区)は30日までに統合契約書を締結し、横浜市内に両社の完全親会社となる「マクニカ・富士エレホールディングス」を設立すると発表した。外国製の半導体や電子部品をメーンに扱う独立系半導体商社としては、日本最大級の規模となる見通し。設立は来年4月1日。
代表取締役社長にはマクニカ社長の中島潔氏、同副社長に富士エレクトロニクス社長の息栖清氏、会長にマクニカ会長の神山治貴氏が就任する。
海外半導体メーカーの統合や国内市場の成熟化などが進む中、両社は統合による規模拡大を生かした調達や販売が必要として、合意したという。拠点はマクニカ社内に構える計画。設立時の資本金は100億円。
両社は当面、事業会社として存続するが、来年3月27日で上場廃止となる。マクニカ・富士エレホールディングスは設立に合わせた4月1日の再上場を目指す。
今後は12月の臨時株主総会で承認を得るなど必要な手続きを進める。
【神奈川新聞】