居酒屋や焼き肉、しゃぶしゃぶレストランなどを展開するコロワイド(横浜市西区)が、外国人を正社員として積極的に採用する方針を打ち出した。ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国を中心とするアジアへの出店を加速させており、外国人が貴重な戦力になると判断した。日本で学ぶ外国人留学生のほか、海外の大学からも積極的に獲得。新卒者を中心に、今後5年間で千人の増員を計画している。
同社は既に香港、台湾、シンガポールなどへ進出。2014年3月期末の海外の店舗数は32だったが、「今後5年間で、アジア450店舗体制」の目標を掲げている。
経済成長や和食人気の高まりが背景にあり、焼き肉チェーン「牛角」、しゃぶしゃぶレストラン「温野菜」などの出店を加速させ、企業の成長につなげたい考えだ。
グループ全体の外国人正社員数は131人(8月末現在)。計画では今後5年間で千人増やし、採用者は日本の食の「安全・安心」や「おもてなし」を研修で学んだ上で、それぞれの勤務地へと配属される。
台湾の「温野菜」第1号店では、正社員採用から2年で店長に抜てきされたといい、「キャリアアップの過程は、日本人と同様」と担当者。現地の事情やニーズをよく知る人材を正社員採用することで、店舗体制の強化を図りたいとしている。
【神奈川新聞】