「商店街の魅力再発見」をうたった日帰りの「かながわ商店街観光ツアー」が好調だ。県内商店街が加盟する「商連かながわ」(横浜市中区)や県、旅行会社などが組織する委員会が企画。商店街の店主から、普段はなかなか聞けない店づくりや街づくりについてじっくり話が聞けるほか、「ご当地ランチ」が楽しめるのも魅力のようだ。
本年度はすでに平塚、横浜・元町、相模原・淵野辺、横須賀2カ所の計5ツアーを実施。そのうち二つは定員30人がいっぱいとなった。「既存の観光ツアーにはない、地域の魅力をとことん掘り下げた内容が新鮮だったのでは」と事務局の商連かながわ。参加料金はツアーによって異なるが、手頃な価格設定を意識し、大人1人2800~5800円で実施してきた。
満員だった横浜・元町ツアーではレース、洋食器、パンなど老舗店主の話を聞き、有名フランス料理店で「横濱フレンチカレー」を味わった。同じく満員だった横須賀・追浜ツアーは、商店街運営のワイナリー見学、ご当地アイドルとの写真撮影、史跡巡り、自動車工場見学と盛りだくさん。ランチはよこすか海軍カレーだった。
参加者からは「各店の社長さんの話が知らないことばかりで、とても楽しかった」「手頃でいい品物があることが分かり、安心してまた来ようと思った」「個人ですべてを1日で体験するのは無理。充実した内容だった」といった感想が寄せられた。
本年度はさらに11のツアーを実施予定。10月4日には「落花生掘り取り観光とはだの商店街巡りツアー」(大人2500円、小学生千円、先着順、9月30日締め切り)を秦野本町地区商店街で開催するほか、同月内に横浜・六角橋、川崎・大師、11月に箱根、伊勢原などを予定している。
ツアーはいずれも事前申込制。問い合わせは商連かながわ電話045(633)5184(平日のみ)。
【神奈川新聞】