日産自動車(横浜市西区)は2日、同社のミニバン「セレナ」が、環境性能に優れ、誰もが快適に使える「ユニバーサルデザイン(UD)タクシー」として東京都から第1号の認定を受けた、と発表した。都の認定は、2020年の東京五輪などを見据え、UDタクシーの普及促進を進める事業の一環。同日には都内で式典も開いた。
超高齢社会に対応した公共交通として国も普及に取り組むUDタクシー。都の認定を受けたセレナは、車椅子のためのスロープやリフトを設けるなどしたUDタクシー仕様のもの。タクシー事業者などがこのセレナを新規導入する際、都は1台あたり60万円を補助するほか、国の補助制度とも併用が可能という。
式典では、早速導入された3台がお披露目された。日産の石井裕晶理事は、「東京五輪の20年には外国からのお客さまも増え、ニーズは高まっていくと思う。皆さまに優しい、新しいUDタクシーの普及に今後も力を尽くしたい」と語った。