
8月1日に開幕する現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」(11月3日まで)。3年に1度の開催で、国内外から多くの来場者が見込まれるイベントだけに、横浜市内の観光事業者の間では、集客への期待が高まっている。鉄道会社がラッピング電車を走らせたり、ホテルが芸術家とのコラボスイーツを発売したりと、アピールに努めている。
横浜高速鉄道は、西武鉄道と連携。「西武横浜ベイサイドきっぷ」とトリエンナーレの入場引換券のセットを8月1日に発売する。
相互直通運転により鉄道5社(西武、東武、東京メトロ、東急、横浜高速鉄道)の路線がつながった強みを発揮し、双方で送客するのが狙い。発売当日に限り各路線を乗り降り自由にするなどした。料金は出発駅によって異なり、例えば西武池袋線所沢駅だと大人3200円。同きっぷとトリエンナーレ当日券を購入したときと比べ、400円安いという。
期間中は、トリエンナーレと「ヨコハマ砂の彫刻展」をアピールしたラッピング電車も1日2~3往復走らせる予定だ。
一方、芸術家とのコラボスイーツを発売するのは横浜・みなとみらい21(MM21)地区のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル。植物の表現を得意とする画家・久米亮子さんとホテルのパティシエが作り上げたもので、「GARDEN」と題したティーセットと、持ち帰りができる「BLOOM」を期間限定で販売する。8月9日から10月11日までの間は県内在住の現代美術家・飯嶋桃代さんの作品をロビーに展示。古着やボタンといった身近にある物を使った作品といい、「アートを通じた楽しみ、にぎわいを創出したい」と担当者は話す。
このほか、市内の多くのホテルや商業施設が、トリエンナーレの入場券を提示すると割引にするといったサービスを実施。“トリエンナーレ効果”に期待を寄せている。
【神奈川新聞】