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郵便局で「地産地消」 横浜野菜使い弁当販売 市内4業者と生産農家連携

経済 | 神奈川新聞 | 2014年6月25日(水) 03:00

常連客も増えているという横浜太田町郵便局内での弁当販売=横浜市中区
常連客も増えているという横浜太田町郵便局内での弁当販売=横浜市中区

横浜産の野菜を使った弁当を、郵便局内で販売する「ポストdeでり」が好評だ。仕出し弁当の製造・販売「うお時」(横浜市中区)3代目の渡邉清高さん(39)が仕掛け、市内の4業者と生産農家が連携。身近で新しい地産地消として注目されている。

横浜太田町郵便局で販売を始めたのが先月15日。リピーターが増えた今では、スタート時に比べて1・5倍ほどの数が売れるようになり、1カ月の売上額は当初目標の110%に達したという。

週替わりと日替わりの弁当5種類というバラエティーの豊富さに加え、500円から650円と手頃な価格も人気の理由のようだ。近くの企業に勤める女性は「郵便窓口に来た時、初めて購入したらおいしかったので、最近は週に2、3日利用する。メニューが多いことも気に入っている」と話す。人気を受けて、今月2日からは横浜本町郵便局でも始めた。

弁当を製造しているのは、うお時と、「横浜中央市場 濱の市」(西区)、「カフェ ラトリエビルド」、「タイ料理居酒屋 サバイクラパオ」(ともに中区)の4業者。「ケイジャンチキンのソテーと横浜産長ネギのバターソテー」や「鰆(さわら)の照り焼きと横浜産新ジャガイモの肉じゃが」といったメーンのおかずのほか、付け合わせのサラダなどにも数種の横浜産野菜を使っている。

渡邉さんらはすでに昨年から、みなとみらい線日本大通り駅構内や馬車道周辺のビル内で弁当を販売し、ノウハウを蓄積している。取引先の農家から毎週、旬の食べごろ野菜の情報を収集し、参加業者全員で共有。うお時がとりまとめて一括購入することでコストを抑え、何種類もの野菜をたっぷりと使える。

渡邉さんが横浜野菜にこだわる理由の一つには「自分と同世代で、これからの横浜の農業を支える生産者たちと、まずは一緒に弁当作りに取り組むことで、次のステップへの可能性が見えてくるのでは」と考えているからだ。

地産地消は知っていても、特別な場所でしか食べられないと思っている消費者も多いといい、「弁当という身近なものから、横浜の恵みを知ってもらいたい」と話している。

販売は平日の午前11時半ごろから。問い合わせは、うお時電話045(261)0693。

【神奈川新聞】

 
 

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