他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 経済
  4. ベッドでの動き捉えるセンサー新技術 富士通研 患者見守り負担軽減へ

ベッドでの動き捉えるセンサー新技術 富士通研 患者見守り負担軽減へ

経済 | 神奈川新聞 | 2014年5月20日(火) 03:00

富士通研究所は、カメラとセンサーで頭の動きを検出することで、ベッドから起き上がったり、立ち去ったりする行動を高精度に捉える技術を開発した。病院や介護施設で患者の見守りに活用することを想定しており、看護師らの負担軽減につなげたい考えだ。

富士通によると、介護や医療の現場などでは患者の就寝時の状態をチェックするため、定期的な見回りのほか、人の重さを検出するセンサーをベッドや床に敷くのが一般的。ただ、患者がベッドから離れる際に床のセンサーを避けると動いたことを検出できず、逆にベッドに敷いたセンサーが寝返りの動きに反応してしまうなど、認証の精度に課題があった。

今回の技術は、あらかじめ大量の頭部の画像をデータベースに登録し、人の頭部とはどういったものか学習させておく。それらと実際にカメラで撮影した画像とを比較することで、高精度に頭部を検出。頭や体の動きを追跡することで、起き上がりや立ち去りだけでなく、寝付けなかったり暴れたりしている様子を認識する。

新技術の効果を確かめるため、東京都内の病院で患者2人を対象に4日間ずつ実証実験を実施。従来のセンサーは1日当たり11回の誤検知をしたが、新技術は3回に抑えた。

同研究所は、看護師へ患者の異変を知らせるシステムと新技術を連携させ、2015年度にも実用化を目指す方針。

【神奈川新聞】

 
 

経済に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング