県百貨店協会の23日の発表によると、横浜市内の主要百貨店(高島屋横浜店、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、東急百貨店たまプラーザ店)の3月の売上高は前年同月比28・4%増の401億3258万円で、5カ月連続で前年を上回った。4月からの消費増税を前に美術・宝飾・貴金属、家具、化粧品などの駆け込み需要が目立った。
商品別では、美術・宝飾・貴金属126・7%増、家具82・7%増、化粧品61・4%増、バッグや靴など身の回り品54・1%増と、大幅増を記録。主力の衣料品も21・8%増となるなど、すべての品目で前年同月実績を上回った。
店別でも主要7店舗すべてが前年をクリアした。高島屋横浜店では、来店客数が6%増ながら売上高は34・9%増。平均客単価が大きく上昇した。そごう横浜店でも、一部の海外ブランドが前年同月比5倍を記録するなどした結果、売上高は31・6%増に達した。
各店とも4月に入ってからは駆け込み需要からの反動減が顕著だ。「今のところ客数は4%減、売り上げは2桁減」と高島屋横浜店。同協会では「4月の落ち込みは想定の範囲内。各百貨店とも、より足を運んでもらうような企画、品ぞろえに注力していくことになるだろう」と話している。
さいか屋を含む県内合計は27・0%増の437億7266万円で、横浜市内と同様、5カ月連続で前年同月実績を上回った。
※高島屋横浜店には港南台店、新横浜フードメゾンの売り上げ、東急百貨店はレ・シ・ピ青葉台の売り上げを含む
【神奈川新聞】