日産自動車は28日、電気自動車(EV)リーフの販売価格を改定し、全グレードで一律25万7千円を値下げした。これまで78万円だった国の購入補助金が4月から53万円に引き下げられるため、購入者に負担が生じないよう値下げで対応し、普及策を強化する。
リーフの値下げは、昨年4月(約28万円)に続いて2年連続。今回の値下げで、廉価な「S」グレードは287万2800円、最も高い「Gエアロスタイル」は392万7960円(いずれも消費税8%込み)となる。国の購入補助金を利用し、オプションを減らした場合、「S」グレードを約226万円で購入可能という。
リーフは世界初の量産型EVとして2010年に発売され、今年2月末までにグローバルで累計10万4700台、そのうち国内では3万7600台を販売。今年2月には国内で約1900台を販売しており、日産は「販売台数が徐々に増え、スケールメリットで価格を下げられるようになった」としている。
EVの普及策としては、三菱自動車も昨年11月、「アイ・ミーブ」を大幅値下げしている。
【神奈川新聞】