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横浜・山下地区にMICE誘致、観光施設やホテルが結束

経済 | 神奈川新聞 | 2014年2月20日(木) 00:00

MICE(マイス=国際会議、展示会などの総称)の誘致に向け、横浜・山下地区のホテルや観光施設などが結束を強めている。大型コンベンション施設のある横浜・みなとみらい21(MM21)地区と一線を画し、狙うのは中・小規模のMICEだ。視線の先にあるのは2020年開催の東京五輪・パラリンピック。今後は、国内外のマスコミが東京やその周辺を訪れる機会や、五輪に関連した会議や研修などが増えると予想、エリアの魅力発信に一層、注力する方針だ。

MICEは地域経済への波及効果が大きいとして、国や横浜市が獲得に向けた取り組みを進める中、10年7月、「横濱山下MICE推進協議会」が結成された。ホテル、会議施設、観光施設、交通機関-の4ジャンルから計16の施設が参加。ホテルニューグランド、ローズホテル横浜、ホテルモントレ横浜、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜マリンタワー、横浜高速鉄道などが名を連ね、定期的に情報交換などを行っている。

総客室数は約770室(収容人数約1600人)、総会議室数は50室(同約1万2千人)。同協議会に加盟する各社は、「日本最大の複合コンベンションセンター」をうたうパシフィコ横浜や大型ホテルの立ち並ぶMM21地区には規模ではかなわないが、逆にすみ分けができるとの認識で一致する。照準を定めるのは、100~600人程度のMICEだ。

25日には都内の旅行会社などを対象にした招待ツアーを開催。実際に各施設や独自に作成したDVDを見てもらい、アピールに努める。「徒歩圏内に多くの魅力的な施設が集積しているのが山下エリアの特徴。いま一度、開港の地の魅力を伝えたい」と、協議会会長を務めるホテルニューグランドの吉田一継総支配人。東京五輪開催に当たり、都内では収容しきれないMICEも出てくるとし、そうした場合の受け皿にもなりたいと意気込む。

横浜観光コンベンション・ビューローの担当者は課題として、「もともと観光スポットとして人気が高く、一定の集客が見込める地域。MICEをビジネスチャンスと捉え、加盟ホテル共通の宿泊プランを作るなど、『エリアを売る』という意識をどれだけ共有できるかが、今後の鍵を握る」と指摘している。

【神奈川新聞】

 
 

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