三井不動産は30日、東急線武蔵小杉駅東側で新たに開業する商業施設「ららテラス武蔵小杉」の概要を発表した。「ららテラス」は同社が手掛ける商業施設の新形態で、今回の武蔵小杉が第1号施設。県内初出店の13店を含む72店がテナントとして入居する。開業日は4月19日。
同社がこれまで手掛けてきた「ららぽーと」や「ららガーデン」は郊外型の大規模施設。ららテラスは主に電車利用者をターゲットに市街地の駅前に展開。店舗は100店以下とし、日常生活に密着したものを中心に据える。
同駅と直結するららテラス武蔵小杉は鉄骨造地下1階、地上4階建て。延べ床面積は約1万4千平方メートル。同駅から半径3キロほどを商圏に、地元住民や鉄道利用者の集客を見込んでいる。
1階には食ゾーン「小杉マルシェ」を展開。2、3階はファッションや雑貨店を集積させる。4階は医療や生活関連サービスのフロアで、五つの診療科目のクリニックのほか、住まいに関するあらゆる相談にワンストップで対応する「三井のすまいモール」を商業施設に初出店させる。
同駅西側には昨年4月、東急スクエアがオープン。三井不動産の担当者は「(東急スクエアとは)入居テナントなどですみ分けを図っている。客を奪い合うのではなく相互補完の関係にあり、大きく一つの商業施設とみることもできる」としている。