
穏やかな水面が広がる三浦市の小網代湾で半年間、波に揺れながら寝かせた「海底熟成ワイン」の試作品が完成した。約2年間にわたり試行錯誤を重ね、独特の風貌で濃厚さを増した逸品が誕生。今秋からは、希望者から預かったワインを熟成させるなど事業を本格化させる。新たなご当地ブランドとして不漁にあえぐ地元漁業者の再興も図る狙いで、関係者は「小網代・油壺地区の活性化につなげたい」と期待を膨らませている。
平均水温12~13度
水深約10メートルの海底から引き上げた約200本のワインボトルは、あちこちに小さなフジツボが付着し、沈没した海賊船から見つかった“お宝”のような趣だ。