
昨年11月に元町商店街(横浜市中区)で始まった、地元商店での買い物を通じて地域の活性化を後押しする「ショップローカル」という取り組みが2年目を迎え、全国で展開されることになった。取り組みをまとめるアメリカン・エキスプレス・インターナショナルの清原正治アジア・日本社長は「若者や訪日外国人客(インバウンド)など、新しい客層を商店街に運んできたい」と話す。
ショップローカルは2010年、アメリカン・エキスプレスにより米国で始まり、現在はカナダ、英国など4カ国に広がっている。昨年、同社の日本創業100周年を記念し、創業の地である横浜でスタート。この1年間でショップローカルのキャンペーンやイベントなどに約2万人参加する効果があったと推計されるという。
2年目を迎えた今年はJCB(東京都)と連携。横浜・元町と同じような港町の神戸三宮・元町エリアをショップローカルの二つ目の中心的な街として展開する。また、全国各地の4300店以上が参加する。
ショップローカル参加店では、両社のクレジットカードを使用するとプレゼントがもらえるキャンペーンを実施。昭文社(同)が発行するガイドブックに店舗を紹介するなど、集客に向けて取り組む。
このほど元町商店街で2年目の取り組みについて会見した清原社長は、「加盟店で相互提携しているJCBとの2社でしっかり日本に根付かせていく」と強調。JCBの浜川一郎社長は、「地元の商店で買い物や食事を通じ、人との触れ合いの楽しさや個人店の良さに気付いてもらいたい。地元の消費の場が少しでも明るく活気づくことを期待している」と話した。